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エアリス誕生日記念SS:第一弾 

エアリス誕生日までのカウントダウン、開始!

最初はザックスとエアリスのお話です。
甘いものを目指したはずがWhyのせいでふぁっつふぁーい!!
タイトルは『未来を語る人』。
エソラゴト様より語る人で五題から頂きました。

それでは続きよりどうぞ。



語る人で5題


未来を語る人(ザックスとエアリス)



「なあ、エアリスの誕生日って、いつよ?」
 花を慈しむように動く、その細い指に見とれていることを隠そうともせずに、ザックスは尋ねる。
「なに、唐突に?」
 エアリスはしゃがみこんだまま、ザックスの方へと苦笑と照れの混じった顔を向けた。
 幼く、しかし神秘的な雰囲気を漂わせる瞳と顔、それら全てに見とれてザックスは微笑んだ。
「エアリスのことなら何でも知っておきたいの」
「バカ」
 童女のように唇を尖らせるエアリス。が、すぐにツン、と顔を元に戻し、
「……二月七日」
「へー、もうすぐだな」
 小さく答えたエアリスの頬が薄く、紅潮しているのを見てザックスは再び笑った。
「もう! 何で笑ってるの?」
 笑みが不可解だったのか、それとも押されっぱなしの展開を挽回しようとしたのか――穏やかそうに見えて、実は彼女は気の強いことをザックスはよく、知っていた――エアリスは軽く手をはたき、土を落とすとザックスが座るベンチへと近づいてくる。
 腰に手を当てたエアリスを、座ったまま見上げるザックス。
「一体なんなんですかっ」
「いやあ、お祝いでもしようかな、って思って」
「おいわい?」
 軽く小首をかしげる仕草、いぶかしげなその声音、それら全てが愛しくて、ザックスはベンチの縁に顎を乗せる。
「そう、ど派手にドーンってさ。ケーキたくさん買って……あ、この教会飾り付けしてさ、チビたち招待してもいいよな。
 エアリスは何が欲しい? 何でも言ってくれよな、ソルジャーファーストの給料、なめんなよー?」
 本当はそんな貰ってないけれど、なんて、口が裂けても言わない。
 まるで自分が祝われる側のようだな、と自分で思うほどにザックスははしゃぐ。
 実際、嬉しくてたまらないのだ。
 はじめてこんなに好きになった、そんな相手の誕生日が間近なんて、運命のいたずらとしか思いようがないのだから。
 色々思案を練り始めたザックスに、エアリスは小さく笑いながら、
「いいよ、そんなの」
 静かに頭を振って、ザックスと視線を合わせるようにしゃがみこむ。
「え、でも、」
 と反論しようとした時、エアリスの白いおでこが自分のそれとくっついた。
 ――フル回転していた思考が、止まる。
「ザックスが、一緒にいてくれれば、いい」
 それだけで、いいの。
 最後の言葉はつぶやきになって、恥ずかしいのだろう、エアリスの緑の瞳は、すぐに下に向けられたけれど。
 くっついたままの額から通じる熱は、熱さを増すばかりだった。
 ……花の微かな香りが、教会へ入る風に乗って運ばれる。
 いや、これはエアリス自身の香りなんだろうか。
 熱と香り、肌の滑らかさ、近くで聞こえる吐息に、ザックスはどうしていいのか、わからなかった。
 愛しすぎて。
「……じゃあ」
 ベンチの縁にかけられた、エアリスの手。
 それに自分の掌を重ねて、目をつむる。
「二人だけで、祝おう」
 力を込め、その細い指を握った。
 壊れないように、だけど温もりを感じられるような加減で。
「……うん」
「約束だな」
「二人の、約束、ね」
 ザックスが視線を戻すと、エアリスもこちらを見ていて、照れくさくて二人は笑う。
 ザックスは、その微笑みを一生忘れられないと、素直に思えた。


  ○ ○ ○


 ――まだ、あの約束は有効だろうか。
 彼女は自分の言葉を、忘れないでいてくれているだろうか。
 ザックスは、自我が崩壊している親友を背負いながら、それだけを思い、岩場を歩き続ける。
(ミッドガルに着いたら、すぐに会いに行こう)
 遠くに見える神羅カンパニーの魔洸炉を視界に入れて、強く、強く決意した。
(すぐに帰って来れるなんて、言わなきゃよかったな)
 それでも誰も、ニブルヘイムへのミッション――エアリスの誕生日間際に与えられたそれが、まさかこんなに長い別れにつながるなんて思いもしなかったはずだ。
 自分自身、エアリスと別れて四年が経過したなど、今だに信じられていないのだから。
(…・・・エアリスに、会いたい)
 許してもらえないかもしれないけれど。
 それでも、あの時の約束は叶えたいという気持ちに、嘘はない。
(許してもらえたら、今度こそ、祝うんだ)
 愛しい彼女が生まれた日を、全力で、心から。
(だから、さ)
 ザックスは遠くから聞こえる車のエンジン音に溜息をつき、呆けた表情のままの親友を地面に下ろした。
 約束の地、ミッドガル。そこへ辿り着く先への道には、銃を構えた神羅兵が無数に自分を待ち構えていた。
(もう少し、待っててくれよな)
 剣を構えて不敵に笑い、一斉に銃口を向ける兵士たちの元へと歩み出る。
 愛しい彼女との約束を果たすために――


(…・・・エアリス!)


 ――鋭いバスタードソードに全ての思いを込め、ザックスは咆哮した。


 


 


 









お題配布元→エソラゴト様


***最初のエア誕SSくらい甘いものをと思ったのに、挫折しました。
    Why聴きながら書くとどうしてもこうなるんだよね……。
    次は多分ツォンさん。
    クラウド編とエアリス編が終わってない……。

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2010/02/03 Wed. 00:23 [edit]

Category:  ◆ザクエア

Thread:二次創作  Janre:小説・文学

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