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まばゆき闇路 

FF7エアリスの独白。
あの大馬鹿と自分の関係性。



●まばゆき闇路●


 ――ゆうるりと、ほの明るい薄翠と青の中間の光の中、泳ぎながら目を閉じる。
 ちっぽけな星に、こんなにもたくさんの意志と命が蠢いているなんて、実際この目にするまでは彼女も知らなかった。
 命の流れ。生命の循環。すなわちライフストリーム。
 光の一つ一つであるこれらの命も、意志も、大抵はほんの少しの時を置いて、全ては星に帰っていく。
 父と母の意志と命は、既に星へ帰り、また新たな生命となってこの世のどこかに下りているのだろう。少なくとも、彼女がこの流れにたゆたっている間ずっと、二人と思わしき輝きとは出会えていない。
(それでいいんだけど、ね)
 と光の上に寝転びながら、指先を動かす。
 草や花、もしくは昆虫のものだろうか。意志の弱い光は、星と通ずる乙女である彼女にとって自由に動かすことが出来るしろものだった。
 強い意思、何らかの執念を持った命――大抵は、人間だ――は、たまに彼女のように、しっかりと星に帰ることなく、ここに留まることができる。と、言っても彼女に比べれば、留まる時間はあまりに短いのだが。
 彼女と同じほどに、強い意思と執念を持って屹立している存在など、彼女をここへ追いやった輩くらいのものだろう。
(でも)
 ふと、その存在のことに考えを寄せてみれば、疑問が湧いた。
(わたし、そこまでここに、執着してない)
 星と一つになって、また生まれて。
 それで彼女は充分だと思った。少なくとも、ここに来たときは、そう思っていた。
 けれど実際には、またあの、彼女と似た境遇の輩がはちゃめちゃなことをしでかしてくれて、結局戻すのに星の力を借りてと、おおわらわ。なんでここに来てまで、こんなことさせられなくちゃならないんだろう、そんな風に彼女が毒づいたのを、誰も知る良しもなく――
(あ)
 そこまで考えてするりと上体を起こせぱ、髪の毛にたゆたう輝きが離れ、消えてゆく。
 泡よりもゆっくり、儚げに消えていく命の輝き。
(なるほど、ね)
 光の一つへ、そして全体へ意識を渡らせてみれば、様々な思いと共に畏怖と安堵がない混じった、複雑な感情が広がっているのがわかる。
 あの輩がいることの恐怖。
 彼女がいることでの安堵。
 光の全てが、それらの感情を内包している。
 彼女は笑った。
 笑うしかなかった。
(要は、お目付け役、ですか)
 吐息に揺られた光が弾け、その様がとても綺麗で、輝きの塊の中流れに身をゆだねる。
 幾億もの輝き、命のきらめき、意志の瞬き。
 その全てのさざめきを聞くのにようやく慣れ始めたというのに、結局それもまた、自分が循環されぬ理由に帰依するというわけなのか。
 ……それでも何故だろう。
 孤独でないことに、彼女の心が落ち着いているのは。
 その安らぎすら不快に思えて、彼女は軽く、頭を振った。
(困ったなあ)
 翠と青の、海の中にも似た光の色に、あの輩の狂気を帯びた瞳を思い出し、唇を尖らせる。
(あんな大きな子、いらないのに)
 そんな呟きに、翠の光がふわりと揶揄するように彼女の体に触れて、消えた。


 



 *エアリ水最強と思って書いた作品。
  ある意味セフィエアSSなのかと思うけど、何か違うんだよな、この二人。
  ×じゃなくてVSがふさわしいよーな。
  やっぱエアリスとセフィロスの関係性が好きだ。

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2010/01/17 Sun. 15:45 [edit]

Category:  ◆その他

Thread:二次創作  Janre:小説・文学

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